後悔しない床材の選び方ガイド!6種類の特徴と失敗例から学ぶ選び方のポイントを徹底解説

家づくりコラム

後悔しない床材の選び方ガイド!6種類の特徴と失敗例から学ぶ選び方のポイントを徹底解説

床材は毎日触れる部分のため、見た目だけで選ぶと「掃除が大変」「傷つきやすい」と後悔の原因になってしまいます。

挽板・無垢・シートなど床材の種類ごとに特徴があるため、子どもやペットとの暮らし、水まわりなど目的に応じて適した床材が異なる点にも注意が必要です。

この記事では、後悔しない床材選びのポイントやライフスタイル別のおすすめ素材をわかりやすく解説します。

注文住宅を検討中の方は、快適な住まいづくりの参考にしてみましょう。

床材の選び方で後悔しないために初心者が押さえるべき3つの基本ポイント

明るいリビングの木目フローリングとナチュラルテイストの家具が調和した室内空間

床材選びは、家づくりで直面する重要なポイントです。

見た目だけで決めてしまうと、使いにくさやお手入れの手間で後悔する原因です。

床材は毎日の暮らしに直結するため、慎重に選ぶ必要があります。

ここでは、失敗を防ぐために押さえておきたい選び方のポイントを解説しましょう。

見た目だけで選ぶと失敗する?後悔の原因とは

床材はついデザインや色合いで選びがちですが、見た目だけで決めると後悔の原因となります。

よくある失敗例は、以下の通りです。

これらは、暮らし始めてから気づくことが多いため、床材を選ぶ際は次のことを意識しましょう。

マイホームで快適な暮らしを実現するためには、見た目と機能性のバランスが重要です。

比較すべき3つのポイント|耐久性・お手入れ・コスト

床材選びで後悔しないためには、見た目だけでなく実用性も大切だとお伝えしました。

具体的には、耐久性・お手入れ・コストの3つを軸に比較すれば、後悔を避けられます。

床材は簡単に取り替えられないからこそ、長期的な視点で選びましょう。

1. 耐久性|毎日使うからこそ「丈夫さ」が重要

床材は毎日、素足やスリッパで触れる場所です。

傷がつきにくく、水や湿気に強い素材を選ぶと、快適さも長持ちします。

とくに小さなお子さんやペットのいるご家庭では、耐久性のある床材を選ぶことが大切です。

2.お手入れのしやすさ|掃除とメンテナンスに注目

床材の種類によって、日々の掃除や手入れのしやすさは大きく異なります。
 

こうしたポイントを事前に確認しておくと、無理なくきれいな床を維持できるでしょう。

3.価格とコスパ|初期費用+維持コストで判断

価格は床材選びで重要なポイントですが、価格の低さだけを優先すると後悔につながる場合もあります。

たとえば、耐久性の低い床材は数年で張り替えが必要になり、結果的にコストがかさむケースも少なくありません。

初期費用が高くても長期的に見れば経済的に得になる可能性もあるので、初期費用と維持費のバランスを考えて選ぶことが大切です。

床材の種類と選び方を徹底解説|メリット・デメリットと特徴を比較して後悔しない選択を

住宅の設計図とさまざまなフローリングカラーサンプルを比較する手元

これから紹介するのは、注文住宅でよく選ばれる代表的な6種類の床材です。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握すると、理想の住まいに合った素材を選びやすくなります。

ご自身のライフスタイルや部屋の使い方に合わせて、ぴったりの床材を見つけましょう。

挽板フローリングとは|高級感と耐久性を兼ね備えたバランス型床材

挽板(ひきいた)フローリングは、表面に約2mmの厚みのある天然木を使用した床材です。
無垢材に近い自然な質感がありつつ、反りや割れが起こりにくいなど、品質の安定性と扱いやすさを兼ね備えています。

【メリット】本物の木の質感と安定性を両立

【デメリット】価格と選択肢の少なさに注意

突板フローリング|手頃な価格で天然木の質感を楽しめる床材

突板(つきいた)フローリングは、厚さ0.3〜0.6mmほどの薄い天然木をベース材に貼った床材です。
天然木の風合いを手軽に楽しめる、コストパフォーマンスの高い選択肢として人気があります。

【メリット】手頃な価格で自然素材の質感が得られる

【デメリット】表面の薄さと耐久性のばらつきに注意

無垢フローリング|素材の温もりと経年変化を楽しみたい方におすすめ

無垢フローリングは、天然の木材をそのまま一枚板として使用した贅沢な床材です。
自然素材の風合いを最大限に楽しめるため、こだわり派の方に人気があります。

【メリット】自然素材ならではの温もりと香り

【デメリット】手入れの手間と湿気への弱さに注意

シートフローリングの特徴|低コストでデザイン性も手に入る床材

シートフローリングは、木目柄の樹脂シートを合板に重ねた、見た目重視の床材です。
安価で扱いやすいため、建売住宅や賃貸住宅などで広く使用されています。

【メリット】初期費用を抑えつつ、デザイン性も確保

【デメリット】耐久性と高級感には限界あり

クッションフロア|水まわりに強くて掃除がしやすい実用性の高い床材

クッションフロアは、塩ビ素材でできたシート状の床材です。

水を弾く性質があるため、キッチンやトイレ、洗面所などの水まわりと相性抜群という特徴があります。

【メリット】水や汚れに強く、手入れが簡単

【デメリット】高級感と耐久性にはやや難あり

敷き込みカーペットの特徴|防音・断熱に優れた柔らか床材

敷き込みカーペットは、床にカーペットを直接貼り付けるタイプの床材です。

足触りがやわらかく、防音性・断熱性に優れているため、お子さんのいる家庭に適しています。

【メリット】防音性・断熱性が高く、足触りも快適

【デメリット】汚れやすさと手入れの難しさに注意

床材の中には、床暖房との相性に注意が必要な素材もあります。

「新築住宅に床暖房は必要?」という視点から検討したい方は、「新築住宅に床暖房は必要?種類ごとのメリットや費用を考慮して検討しよう」もぜひご覧ください。

ライフスタイルに合った床材の選び方とおすすめ素材

木目調のフローリングと家族が食卓を囲む様子を上から撮影した室内風景

床材は見た目やデザインだけで選ぶと実際の暮らしと相性が合わず、後悔につながることがあります。

家づくりを成功させるためにも、掃除のしやすさや耐久性といった実用性にも目を向けることが大切です。

ここでは、ライフスタイル別におすすめの床材を紹介し、快適な住まいづくりのヒントをお届けします。

子育て家庭におすすめの床材と選び方のポイント

小さなお子さまがいるご家庭では、転倒や食べこぼし、落書きといった床まわりのトラブルが日常的に発生します。


そのため、安全でお手入れがしやすい床材を選ぶことが重要です。

おすすめの床材

クッションフロア衝撃を吸収するため、転倒時のケガを軽減できます。また、水拭きが可能で日々の掃除が容易なのも特長です。
挽板フローリング耐傷性に優れており、ナチュラルな風合いと機能性を両立しています。

「安全性」「清潔さ」「扱いやすさ」が揃った床材を選ぶと、子育て中の負担を軽減し、安心して暮らせる住環境を整えられます。

ペットと暮らす家におすすめの床材と選び方のポイント

犬や猫などのペットと暮らしていると、床材の滑りにくさや傷のつきにくさ、掃除のしやすさが気になるものです。 

そのため、実用性を重視して床材を選ぶことが大切になります。

おすすめの床材

挽板フローリング表面に厚みがあり、爪による傷がつきにくいというのが特長です。
クッションフロア水や汚れに強く、日々のお手入れが簡単なため、ペットのトイレの失敗にも安心して対応できる素材です。

一方で、無垢材は水や傷に弱く、ペットとの相性はあまりよくありません。

また、犬や猫の足腰への負担を減らすためにも、滑りにくく安心して歩ける床材を選ぶことが大切です。

水まわりに適した床材の選び方とおすすめ素材

キッチンや洗面所、トイレなどの水を頻繁に使う場所では、耐水性・防カビ性・掃除のしやすさが重要なポイントとなります。

おすすめの床材

クッションフロアソフトな踏み心地で掃除もしやすく、コストパフォーマンスにも優れています。
フロアタイル(塩ビ系)水に強く、高級感のある見た目で、デザイン性を重視する方に適しています。

木質系フローリングは水分に弱く、反りやカビの原因になりやすいため、水まわりへの使用は避けたほうが安心です。

洗面所まわりをおしゃれに仕上げたい方は、「 洗面所の壁紙と床材の選び方ガイド!おしゃれで機能的な家づくりをサポート」をお読みください。

価格を重視した床材の選び方とおすすめ素材

「できるだけ費用を抑えたい」「床材は最低限で十分」と考える方には、コストパフォーマンスを重視した床材が適しています。

おすすめの床材

シートフローリング木目調のデザインで見た目も良く、価格が非常に手頃です。
クッションフロア機能性と価格のバランスに優れた、使い勝手の良い万能型の床材です。水まわりにも安心して使用できます。

いずれの床材も、耐久性や高級感の面ではやや劣るため、リビングなどの主な居住空間には適さない場合があります。

そのため、脱衣所やトイレ、個室など、目立ちにくく使用頻度が限定される場所への部分的な採用を検討するとよいでしょう。

限られた予算の中でも、用途に応じて床材を使い分ければ、無駄な出費を抑えることが可能です。

床材の選び方で失敗しないために|よくある後悔と回避策

家型の木枠と複数の木材サンプル、リフォームや床材選びのイメージ写真

理想の家づくりを進めるうえで、「床材選びで失敗した…」という声は意外と多く聞かれます。

床材は家の印象や暮らしやすさに直結するため、事前の確認と正しい知識が欠かせません。

ここでは、床材選びで後悔しやすいポイントと対策方法をわかりやすく解説します。

床材選びで後悔しやすいポイント|掃除のしにくさや傷の目立ちやすさに注意

床材選びの失敗は、住み始めてから気づく「暮らしにくさ」が原因です。

代表的な声には、次のようなものがあります。

これらはすべて、デザインや価格だけで判断したことによる後悔です。


床材は毎日使う場所だからこそ、 使い勝手・掃除のしやすさ・見た目のバランスを意識して選びましょう。

後悔しない床材選びのために|ショールームやサンプルを活用

床材選びで後悔しないためには、実際に見て・触れて・確かめることが大切です。

カタログや写真では、質感や色味が実物と異なることもあるため、サンプルを取り寄せて感触を確認しましょう。

アレルギー体質の家族がいる場合は、素材や加工方法にも注意が必要です。

ショールームでは「この床材に注意点はありますか?」と、あえてデメリットを確認するのもポイントです。

ほんのひと手間が、長く快適に暮らせる住まいづくりにつながります。

まとめ|後悔しない床材選びのために大切なこと

床材は、家づくりにおいて毎日の快適さに直結する重要な要素です。

見た目の美しさだけでなく、掃除のしやすさや耐久性、ライフスタイルとの相性といった実用面にも目を向けるとバランス良く選べます。

後悔のない選択をするためには、床材ごとの特徴を理解し、ショールームなどで実物を確認することが確実です。

一度決めると簡単に取り替えられないものだからこそ、家族でよく話し合い、納得のいく選択を心がけましょう。

床材選びを含めた家づくり全体の流れや後悔しないための考え方を知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

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