新築の家を建てたら入居前にやるべきこと完全ガイド!快適な新生活を始める7つの準備
新築住宅への入居が決まると、「引っ越し準備で忙しくなりそう」「入居前にやることを把握しきれるか不安」と感じる方も多いのではないでしょうか。
新築の入居前にやるべきことは、掃除や各種手続きだけではありません。入居前だからこそできる確認や対策をしておくと、住み始めてからの後悔を大きく減らせます。
この記事では、新築の入居前にやることを「準備」「手続き」「注意点」に分けてわかりやすく解説します。
新築ならではの美しさを長く保つための工夫や、引っ越し直前に役立つチェックリストも紹介しますので、これから新生活を始める方はぜひ参考にしてください。
新築入居前にやるべきこと7選【引っ越し前の重要チェック】
マイホームで快適な新生活をスタートするためには、入居前にやるべきことを事前に把握しておくことが重要です。
引っ越し準備に追われていると見落としがちなポイントも多いので、入居前の段階で一つずつ確認しておきましょう。ここでは、新築入居前に必ず押さえておきたい準備を7つ紹介します。
新築入居前に行うべき掃除は家具搬入前がベスト
新築入居前にやるべきことの1つ目は、新居の掃除です。
新築住宅は完成直後であっても、工事中に発生した細かなほこりや木くずが残っている場合もあります。
入居前に床や棚、窓のふちなどをしっかり掃除しておくと、気持ちのよい状態で新生活を始められます。
大型家具や家電を搬入してしまうと掃除が難しくなるため、何も置かれていない入居前のタイミングで掃除を済ませておくのがおすすめです。
新築住宅購入に関する書類を入居前に整理しておく
新築住宅の購入後は、契約書や重要書類が多く手元に残ります。
住宅ローン契約書や売買契約書、設備の説明書などは、入居後にトラブルが起きた際に必要になるケースも少なくありません。
引き渡し後すぐに確認が必要になる書類もあるため、入居前のうちに内容を把握しておくのが大切です。
新築入居前に書類を整理し、必要なときにすぐ取り出せるよう保管場所を決めておきましょう。
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新築入居前に設備が正常に動くか確認する
新築住宅であっても、入居前に設備が正常に動作するか確認する必要があります。
すべて新品とはいえ、初期不良がないとは限りません。
とくに以下の設備は、引っ越し前にチェックしておきましょう。
- 水道の蛇口
- トイレ
- シャワー
- 照明
不具合が見つかった場合でも、入居前に修理や点検を依頼すると、新生活のトラブルを防げます。
新築入居前に配線とコンセント位置を確認しておく
新築入居前には、テレビやインターネット、電話などの配線も確認しておきましょう。
家具や家電を設置した後では、コード類の整理が難しくなってしまいます。
入居前の段階でコンセントの位置や数を確認し、必要に応じて延長コードや電源タップを準備しておくと安心です。
配線を事前に整えておくと、引っ越し当日の作業もスムーズに進みます。
新築入居前に避難場所と避難経路を確認する
新築住宅に入居する前に、近隣の避難場所や避難経路を確認しておくことも重要です。
地域の防災マップを確認し、災害時にどこへ避難すればよいのか把握しておきましょう。
可能であれば、家族で実際に避難ルートを歩いてみるのがおすすめです。
自然災害はいつ起こるかわからないため、事前に確認しておくと、落ち着いて新生活を迎えられます。
新築入居前に通勤・通学ルートを事前に確認する
新築住宅への引っ越しによって、通勤や通学ルートが変わる場合もあります。
入居前に、職場や学校までの道順や所要時間を確認しておきましょう。
徒歩や自転車での移動時間を実際に計っておくと、生活リズムをイメージしやすくなります。
小さなお子さんがいる場合は、通学路の安全確認も入居前に済ませておくと安心です。
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新築入居前に近所への挨拶を済ませておく
新築住宅で気持ちよく暮らすためには、近所への挨拶も大切な準備のひとつです。
引っ越し作業中は騒音が出やすいため、事前に挨拶をしておくことで良好な関係を築きやすくなります。
お菓子やタオルなどの簡単な手土産を用意すると、会話のきっかけにもなります。
新築での暮らしを円滑に始めるためにも、入居前の挨拶がおすすめです。
新築入居前に必要な手続き4選と忘れると困るポイント
新築住宅への引っ越し前は、さまざまな手続きを済ませておく必要があります。
準備に追われて手配を後回しにしてしまうと、入居後すぐに生活に支障が出る可能性もあるため注意が必要です。
ここでは、新築入居前に必ず行っておきたい代表的な手続きを4つ紹介します。
賃貸住宅を解約する際の注意点
現在の住まいが賃貸住宅の場合は、解約手続きを行う必要があります。
多くの場合、解約は退去日の1か月前までに管理会社や大家さんへ連絡する決まりになっているため、契約内容を確認したうえで早めに手続きを進めましょう。
退去時には部屋の状態が確認され、原状回復が求められることもあります。
どこまでが借主負担になるのかを契約書で事前に確認しておくと安心です。
電気・ガス・水道の停止と新居での開通手続き
新築住宅への引っ越しにあたっては、電気・ガス・水道といったライフラインの手続きも欠かせません。
これまで暮らしていた住まいの停止手続きとあわせて、新居での使用開始手続きを行いましょう。
入居の数日前までに申し込んでおけば、引っ越し当日から問題なく生活を始められます。
契約予定の会社に連絡し、引っ越し日をあらかじめ伝えておくと安心です。
新築入居前後に行う住民票の変更手続き
新築住宅への引っ越しに伴い、住民票の住所変更も必要になります。
転出届は現在住んでいる市区町村の役所で行い、転入届は新居の市区町村の役所で提出します。
転出届は引っ越しの14日前から当日まで、転入届は引っ越し後14日以内が期限です。
期限を過ぎると手続きが煩雑になるため、忘れずに行いましょう。
新築ではインターネット契約を早めに済ませるべき理由
新築への入居が決まったら、インターネットの契約はできるだけ早めに進めるのが重要です。
回線の種類や地域によっては、申し込みから利用開始までに1か月以上かかるケースもあります。
入居後に手続きを始めると、しばらくインターネットが使えない場合もあるため注意が必要です。
工事が発生するケースもあるため、入居前のうちにインターネット会社へ相談しておくとスムーズです。
新築入居前にやるべき美しさを保つ対策5選
マイホームを新築したら、できるだけきれいな状態を長く保ちたいものです。
生活をしていれば傷や汚れは避けられませんが、入居前にひと工夫しておくと防げるものも多くあります。
ここでは、新築入居前にやっておきたい美しさを保つための対策を5つ紹介します。
家具の脚に傷防止パッドを貼ってフローリングを守る
新築入居前にやるべき対策のひとつが、家具の脚に傷防止パッドを貼ることです。
新築住宅のフローリングはツヤがあり美しい反面、家具を少し動かしただけでも傷が付きやすいという特徴があります。
ソファやテーブル、椅子の脚の底に傷防止パッドを貼っておくと、フローリングを効果的に保護できます。
パッドはインターネットやホームセンター、100円ショップなどで手軽に購入できますが、剥がれにくく耐久性のあるものを選ぶのがおすすめです。
新築入居前にゴキブリ侵入対策をしておく
新築入居前に行っておきたい対策として、ゴキブリ対策も欠かせません。
せっかく新築した住まいでも、入居直後にゴキブリを見かけてしまうと大きなストレスになります。
侵入経路のひとつとして注意したいのが、エアコンのドレンホースです。
ホースの先に網目状のキャップを取り付けると、ゴキブリの侵入を防げます。
また、引っ越し時のダンボールにゴキブリの卵が付着しているケースもあります。
荷物の整理が済んだら、ダンボールはできるだけ早く片付けましょう。
お風呂の鏡に撥水コートを塗って水垢を防ぐ
新築入居前にやっておくと効果的なのが、お風呂の鏡への撥水コートです。
鏡に付着する白い水垢は、一度こびりつくと落としにくく、掃除の手間が増えてしまいます。
入居前に専用の撥水コートを塗っておけば、水垢の発生を抑えられ、日々のお手入れが楽になります。
車用のガラスコートを代用する方法も見かけますが、必ず「お風呂用」と明記された製品を使用しましょう。
キャスター付き椅子にはチェアマットを敷く
新築住宅でキャスター付きの椅子を使用する予定がある場合は、入居前にチェアマットを用意しておくと安心です。
キャスターはフローリングに負担をかけやすく、使用を重ねるうちに傷が目立ってくる恐れもあります。
チェアマットを敷いておけば、床へのダメージを防ぎ、新築の美しさを保てます。
一度付いた傷は元に戻しにくいため、入居前の対策が重要です。
食器棚・引き出しに保護シートを敷く
新築入居前に、キッチンの食器棚や引き出しに保護シートを敷いておくのもおすすめです。
食器や調理器具を直接置くと、小さな傷が付きやすくなってしまいます。
保護シートを敷いておけば、傷防止だけでなく、汚れた場合の掃除も簡単です。
防虫効果や滑り止め効果のあるシートを選べば、衛生面や地震対策としても役立ちます。
新築入居前にやってはいけないNG対策2選
新築住宅の入居前にやるべきことについては、SNSや動画などで多くの情報が紹介されています。
実体験に基づく有益な情報もある一方で、すべてを鵜呑みにしてしまうのは危険です。
ここでは、住宅のプロが推奨しない代表的なNG対策を2つ紹介します。
換気扇に別売りフィルターを付けるのはNG
新築入居前に避けたい対策のひとつが、キッチンの換気扇に別売りフィルターを付けることです。
汚れ防止として紹介される場合もありますが、モーターに負荷がかかり、故障の原因になる可能性があります。
多くのキッチンメーカーの取扱説明書には、別売りフィルターの使用を控えるよう明記されています。
動画やSNSで見かけても安易に取り入れず、トラブル防止のため使用は避けましょう。
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壁に傷防止シートを貼るのはおすすめできない
新築入居前に避けたい対策として、壁に傷防止シートを貼る方法があります。
一見効果的に見えますが、数年後に剥がすと貼っていた部分とそうでない部分で色ムラが生じやすくなります。
その結果、壁紙を貼り替える必要が出てくる場合も少なくありません。
壁をきれいに保ちたい場合は、最初から汚れや傷に強い壁紙を選ぶと安心です。
新築入居前チェックリスト 引っ越し直前の最終確認

新築住宅への引っ越し直前は、準備が重なり確認不足になりやすい時期です。
以下のチェックリストを使って、入居前に確認しておきたいポイントを一つずつ確認しておきましょう。
掃除のチェックリスト
- 床・窓・棚・巾木などの簡単な掃除を済ませた
- 家具や家電を置く予定の場所を事前に掃除した
- キッチンや浴室の細かい部分も確認した
手続きのチェックリスト
- 賃貸住宅の解約手続きを完了した
- 電気・ガス・水道の停止と新居での開通手続きを済ませた
- 住民票の転出・転入手続きの予定を確認した
- インターネットの契約・工事日を確認した
設備確認のチェックリスト
- 水道・トイレ・シャワーの動作を確認した
- 照明やコンセントが正常に使えるか確認した
- キッチン・換気扇・給湯器の動作を確認した
- 不具合があれば引っ越し前に連絡できている
防災・生活準備のチェックリスト
- 避難場所・避難経路を家族で確認した
- 通勤・通学ルートを事前に確認した
- 近所への挨拶の準備をした
- 家具の転倒防止や防災用品の置き場所を決めた
まとめ|新築入居前にやることを押さえて快適な新生活を始めよう
新築住宅への入居前にやるべきことを整理しておくと、引っ越し後の生活をスムーズにスタートできます。
掃除や各種手続き、設備の確認、防災対策や近隣への挨拶などは、入居前に押さえておきたい基本的なポイントです。
また、新築のきれいな状態を保つには、入居前の小さな工夫がポイントになります。
SNSの情報を鵜呑みにするのではなく、住宅のプロが推奨する方法や、信頼できるハウスメーカー・工務店のアドバイスを参考にしながら準備を進めることが大切です。
入居前の準備をしっかり整え、安心して快適な新生活を始めましょう。