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ゴミの置き場所でよくある失敗_イメージ

家づくりコラム

【注文住宅】洗面台1台分のスペースが必要!?ゴミの置き場所でよくある失敗TOP3

ゴミの置き場所でよくある失敗_イメージ

注文住宅の間取りづくりが始まると、誰もが夢や希望で胸を膨らませます。
「広々としたアイランドキッチンでお料理がしたい」
「大容量のパントリーにたくさんのストックを収納したい」

「最新の食洗機を入れたい」
など、華やかな設備やおしゃれなデザインにばかり目が行きがちです。

しかし、間取り図を眺めてワクワクしているその裏で、多くの施主様がすっぽりと抜け落としてしまう超重要項目があります。
それが『ゴミ箱の定位置』と『ゴミ出しの動線』です。
新築のきれいなマイホームに引っ越して生活をスタートさせた初日。
「あれ?分別用の大きなゴミ箱、どこに置けばいいの?」と気づき、慌ててしまうケースが後を絶ちません。

ゴミの置き場所を事前に計画していないと、せっかくの美しいキッチンがゴミ箱で占領され、毎日の家事に大きなストレスを抱えることになってしまいます。

家づくりにおいて、たかがゴミ箱と侮ってはいけません。
ゴミ出しは週に2、3回、年間で計算すると100回以上も繰り返す、私たちの生活に密着した重要な家事なのです。
この記事では、家づくりの現場を数多く見てきたプロの視点から、意外と決めていない「ゴミ置き場の失敗TOP3」と、設計段階で絶対に取り入れるべき解決策を徹底解説します。

毎日をストレスフリーで過ごすために、ぜひ最後までお読みください。

キッチンでゴミを分別して捨てる女性 ごみ 

第3位:キッチンのゴミ置き場が計画されていない

ゴミ置き場の失敗、第3位は「家の中のゴミ箱の定位置」、つまりキッチンのゴミ置き場が計画されていないことです。

洗面台1台分のスペースが必要という現実

現代の暮らしでは、燃えるゴミ、プラスチックゴミ、ペットボトル、缶・ビンなど、ゴミの分別が非常に細かくなっています。

これはお住まいの地域にもよりますが、分別のために大型のゴミ箱が3〜4個必要になるケースは決して少なくありません。

仮に、一般的な45リットルのゴミ箱を使用するとします。
このサイズのゴミ箱は、1個あたり幅が30cmほどあります。
これを3個並べた場合、幅は90cmになります。

幅90cmといえば、一般的な洗面台1台分とほぼ同じ幅です。
キッチンの空間の中に、これほど大きなスペースが必要になるのです。

にも関わらず、設計時点でこの「洗面台1台分にもなるゴミ置きスペース」を計画していないことは非常に多くあります。
最新のオーブンレンジやコーヒーメーカーの置き場所はミリ単位で計算するのに、なぜか巨大なゴミ箱の存在を忘れてしまうのです。

通路を塞ぎ、調理スペースを奪う悲劇

ゴミ箱の定位置がないまま新生活を始めると、どうなるでしょうか。
結果的に、行き場を失ったゴミ箱たちがキッチンの通路にはみ出すことになります。
料理中に後ろを振り返るたびにゴミ箱に足がぶつかったり、家族とすれ違う時に横歩きにならざるを得なかったりします。

あるいは、仕方なくシンクの横やワークトップの近くに無理やり置いて、大切な調理スペースが狭くなるということも起きてしまいます。
美しいシステムキッチンも、その横に巨大なゴミ箱がむき出しで並んでいては、生活感があふれ出て台無しになってしまいます。

【プロの対策】設計図にゴミ箱の居場所を書き込む

この失敗を防ぐためには、間取りを決める設計の段階で、しっかりとスペースを確保しておくことが必須です。
おすすめの対策は以下の通りです。

食器棚(カップボード)の下部をオープンにする

背面収納の下を扉のない空洞(オープン仕様)にしておき、そこにキャスター付きのゴミ箱をすっぽり格納します。これが最もポピュラーでスッキリ見える方法です。

食品庫(パントリー)の一角にまとめる

キッチンに隣接するパントリーの足元に、ゴミ箱専用のスペースをあらかじめ確保しておきます。リビングからゴミ箱が完全に見えなくなるため、生活感を隠したい方に最適です。

まずは「我が家には幅何センチのゴミ箱スペースが必要か」を逆算し、設計士にしっかりと伝えましょう。

ゴミ袋_ゴミ捨て

第2位:収集日までの仮置き場がない

続いての失敗 第2位は、家の中のゴミ箱からゴミ収集所へ持っていくまでの間、一時的に保管しておく「屋外の仮置き場」が決まっていないという問題です。

ゴミは収集日まで家の中にあり続ける

家の中の45リットルゴミ箱がいっぱいになったとします。
しかし、次のゴミ収集日はまだ3日後。こういった状況は日常茶飯事です。
ゴミは収集日まで、必ずどこかに置いておくことになります。

ですが、この「いっぱいになったゴミ袋を数日間待機させておく場所」も決めていないご家庭が本当に多いのです。

室内はにおい問題、屋外はカラス問題

仮置き場がないと、非常に厄介なジレンマに悩まされます。

まず、いっぱいに結んだゴミ袋をそのまま室内に置いておくケース。
夏場などは生ゴミのにおいが強烈に気になってしまいます。
来客があるからと、玄関から洗面所へ、洗面所から勝手口へと、置き場所を転々とさせることになります。

「においが嫌だから外に出そう」と、勝手口の外やベランダにむき出しのままゴミ袋を出しっぱなしにするのも非常に危険です。
突然の雨に濡れて不衛生になるだけでなく、カラスや野良猫に荒らされてしまい、庭にゴミが散乱する大惨事になるケースが頻発しています。

散らばった生ゴミを片付ける精神的ダメージは計り知れません。

【プロの対策】外構計画に「ゴミステーション」を組み込む

ゴミの保管期間を安全にやり過ごすための対策として、フタ付きの屋外用ゴミ箱や、小さな物置を置く場所を確保しておくと安心です。

ただし、これらは意外と場所を取るため、家が建った後から「どこに置こう?」と考えても、敷地に余裕がなく置けないことがあります。
そのため、建物の間取りを考えるのと同じタイミングで、庭や駐車場まわりの外構計画に組み込んでおくことが重要です。

「勝手口を出てすぐの場所に、幅80cmのフタ付きストッカーを置くためのコンクリートの土間を打っておく」といった具合に、設計段階で仮置き場の位置を確定させておきましょう。

ゴミを出しに行く女性_通路が狭い

第1位:ゴミ出し動線が駐車スペースとぶつかる

そして、ゴミ置き場の失敗 第1位は「ゴミ出しの動線が駐車スペースとぶつかる」という、間取りと外構の連携不足による致命的な失敗です。

車とゴミ袋が接触する「恐怖のすり抜け」

第2位の対策として、「よし、勝手口の外に立派なフタ付きのゴミ置き場所をつくったぞ!」と安心するのはまだ早いです。

ゴミ置き場を作ったのはいいものの、そこから地域のゴミ収集所に向かうまでの目の前が、自家用車の駐車スペースになってしまっている……。
そんな図面になってしまう方もいらっしゃいます。

こうなると、非常にストレスの溜まる日常が幕を開けます。
車を停めている間は、パンパンに膨らんだゴミ袋を両手に持って、車の横の狭い隙間をカニ歩きですり抜けることになります。

「車のボディにゴミ袋が擦れて車を汚さないか」
「車のサイドミラーに引っかかって、袋が破れないか」
と、ゴミを出すたびに毎回毎回気を使わなければなりません。

年間100回の小さなストレスが爆発する

「ちょっとくらい狭くても、気をつけて歩けばいいじゃないか」と思うかもしれません。
しかし、ゴミ出しは週に2、3回、年間で100回以上も行う行為です。
雨の日も、風の強い日も、急いでいる朝も行わなければなりません。

こうした小さなストレスは、少しずつ確実に積み重なっていきます。
やがて「なんでこんな間取りにしたんだ」「ゴミ出しが苦痛でたまらない」と、家づくりそのものへの後悔へと繋がってしまうのです。

【プロの対策】図面上に「車」と「人」の動線を描く

この最悪の事態を防ぐための対策は、想像力を働かせて図面を確認することです。

車を停めた状態の図面で確認する

車がいない状態の平面図を見るのではなく、車を停めた状態の図面に、ゴミの置き場所から道路までの通り道を線で描いてみてください。
人が通れるだけの十分な幅(最低でも60cm〜80cm)が確保されているかを確認します。

外構と合わせて出入り口を決める

もし車と重なってしまうなら、車と重ならない別の出入り口(門扉やアプローチ)を、外構の計画と合わせて決めましょう。

担当者の視点で考える

そして最後は、実際にゴミを出すのは誰なのかを考えます。
旦那様なのか、奥様なのか。
その人が、重いゴミ袋を持って無理なく運べる距離と幅にしておくことが絶対条件です。

朝のゴミ出しと家族の見送り

まとめ:ゴミ出し動線は「毎日の暮らしの動線」である

ここまで、『意外と決めていないゴミ置き場の失敗TOP3』をご紹介してきました。

キッチンのゴミ置き場が計画されていない(洗面台1台分のスペース不足)
収集日までの仮置き場がない(においとカラスの被害)
ゴミ出し動線が駐車スペースとぶつかる(車を汚す恐怖とストレス)

ゴミ箱の配置やゴミを運ぶルートというのは、家づくりの中では非常に地味で、後回しにされがちな話題です。
しかし、ゴミ出しの動線は、毎日の暮らしの動線そのものです。
ここを適当にしてしまうと、どんなに高級で美しいキッチンを入れても、生活の質は大きく下がってしまいます。

家事動線を考える際は、「誰が、どこに、どうやってゴミを捨てるのか」という一連の流れを、図面上で何度もシミュレーションし、慎重に検討しましょう!

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