住宅ローン破綻を防ぐために今すぐ知っておきたい5つの落とし穴とその対策とは?
住宅ローンの返済に不安を感じる父親と家計を支える家族の様子(貯金箱を見つめる男性)

家づくりコラム

住宅ローン破綻を防ぐために今すぐ知っておきたい5つの落とし穴とその対策とは?

住宅ローンの返済に不安を感じる父親と家計を支える家族の様子(貯金箱を見つめる男性)

マイホーム購入の際、多くの人が利用する住宅ローンは、夢を叶えるための強い味方です。
しかし一方で、返済に行き詰まり「住宅ローン破綻」に陥るケースも少なくありません。

ただ、破綻してしまう人には共通する原因があり、あらかじめ備えておけば、リスクは大幅に減らすことが可能です。

この記事では、破綻しやすい人に見られる5つの特徴と対策をわかりやすく解説します。
住宅ローンを検討している方や、少しでも不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

住宅ローンで破綻する人の5つの共通点とは?

住宅ローン破綻のリスクを象徴する崩れかけた積み木のイメージ

住宅ローンの返済がうまくいかず、生活が立ち行かなくなる人には共通の傾向があります。

ここでは、住宅ローン破綻につながりやすい「5つの落とし穴」を紹介します。

「自分には関係ない」と思っていたことが、実は当てはまっているかもしれません。

一つひとつチェックしながら、今のうちにできる対策を見つけていきましょう。

将来の支出増を見越していない

住宅ローンを組む際、「今の収入なら毎月○万円の返済はできそう」と、現在の家計状況だけで返済計画を立ててしまう人は少なくありません。

しかし、家を建てたあとには、思わぬ出費が増える場合もあります。

たとえば、子どもの進学にたとえば、子どもの進学にかかる教育費や電気代の値上がり、金利の上昇による返済額の増加などが挙げられます。

こうした支出の増加によって、将来の家計が圧迫される可能性もあるため注意が必要です。

今は無理なく返済できていても、出費の変化に対応できないと家計が圧迫されるリスクに注意しましょう。

ボーナス払いに頼りすぎている

毎月の返済負担を軽くするために、「ボーナス払い」を取り入れる人は少なくありません。

しかし、ボーナスは会社の業績に左右されるため、必ず支給されるとは限らないのが現実です。

支給額が減ったり、ボーナスが出なかったりすると、返済が一気に厳しくなるという恐れがあります。

とくに注意したいのは、ボーナス払いがローン全体に占める割合が大きすぎる場合です。

想定外の事態に対応できず、家計が破綻に追い込まれるリスクもあるため、計画段階から慎重な見極めが求められます。

定年後も返済が続く計画を立てている

住宅ローンを組む際、「月々の返済額をできるだけ抑えたい」と考え、返済期間を長く設定する人もいるでしょう。
しかし、住宅を購入する年齢によっては、定年後まで返済が続くプランになってしまう場合もあります。

たとえば、40歳で35年ローンを組むと、完済は75歳です。
退職後も安定した収入があるとは限らず、年金や貯蓄だけで生活費とローンをまかなうのは、大きな負担となります。

「退職金で一括返済すればいい」と考える人もいますが、実際にはローン残高に届かなかったり、想定よりも返済が進んでいなかったりする可能性もあります。

こうした事態を防ぐためにも、早い段階でライフプランに合った返済計画をシミュレーションしておくことが大切です。

収入が減るリスクへの備えがない

住宅ローンを組んだあと、収入が突然減ってしまう可能性は、誰にでもあります。
たとえば、会社の倒産やリストラ、病気・ケガによる長期離職など、予期せぬ事態は避けられません。

中でもとくに注意したいのが、「健康上のリスク」です。
長期間働けなくなると、生活費の捻出すら難しくなり、ローンの返済どころではなくなってしまいます。

こうした事態に備えるには、団体信用生命保険(団信)の内容をしっかり確認しておくことが重要です。
最近では、がん・脳卒中・心筋梗塞といった重大疾病に対応するプランや、入院による返済免除が受けられるタイプの保険も増えています。

「自分は大丈夫」と過信せず、万が一に備える意識が、大切な住まいと家族の暮らしを守る支えとなります。

住宅ローンをなんとなく選んでしまっている

「どこで借りても大差ない」と思い込み、住宅会社や銀行の担当者に勧められるまま住宅ローンを契約してしまう人は少なくありません。
しかし実際には、銀行によって金利や団体信用生命保険(団信)、手数料の条件が異なり、選び方ひとつで将来の返済負担に大きな差が生じます。

たとえば、同じ団信でも、がん保障が無料で付く銀行もあれば、有料で金利が上がる場合もあります。
さらに、金利タイプ(変動・固定)の違いを十分に理解しないまま選んでしまうと、金利が上昇した際に返済額が大きく膨らみ、家計を圧迫するおそれもあるでしょう。

住宅ローンは金額が大きい分、生活への影響も大きい重要な契約です。
だからこそ、複数の選択肢を比較し、自分に合ったローンを慎重に選ぶ必要があります。

【関連記事】
頭金なしの住宅ローンは危険?後悔しないためのメリット・デメリットと失敗しない選び方

住宅ローン破綻を防ぐための5つの具体的な対策

ファイナンシャルプランナーに住宅ローンや資金計画の相談をする笑顔の家族のイメージ

住宅ローンで破綻してしまう人に共通する「5つの落とし穴」を踏まえたうえで、次はリスクを回避するための具体的な対策について見ていきましょう。

ここからは、今すぐ実践できる対策を5つに分けて解説します。

家計を見直して無駄を減らす

住宅ローンを無理なく返済し続けるには、家計にゆとりを持たせる必要があります。

まずは、現在の支出を見直し、無駄な出費を減らすことから始めましょう。

たとえば、あまり利用していないサブスクリプション(動画配信や音楽サービスなど)が、毎月自動的に引き落とされていませんか。
また、内容が重複している保険に、複数加入しているケースもよく見られます。

こうした見直しを行うだけでも、月に数千円〜1万円以上の節約につながる可能性があります。
浮いたお金を将来の備えや貯蓄に回せば、家計に対する安心感も高まるはずです。

「自分ではよくわからない」という方は、ファイナンシャルプランナー(FP)による家計診断を活用するのも一つの方法です。
住宅展示場や金融機関によっては、無料で相談できる機会も用意されています。

電気代の高騰リスクに備える

光熱費の中でも、電気代の値上がりは今後もしばらく続くと予想されています。
家族の人数が多いご家庭や、冷暖房を頻繁に使う地域では、電気代が家計を圧迫する要因になりやすいでしょう。

家計への負担を和らげるには、住宅そのものを省エネ仕様にしておくのがおすすめです。

たとえば、

・断熱性の高い家にすると冷暖房の効率が上がり、光熱費の削減につながる

・太陽光発電や蓄電池を導入すれば、使用する電気を自宅でまかなえる

こうした工夫によって電力会社から買う電気の量を減らせるため、光熱費の変動に左右されにくい住まいが実現します。

【関連記事】
省エネ住宅の設備選び完全ガイド|太陽光・蓄電池・エコキュートの特徴と選び方を徹底解説

ボーナス払いのリスクを抑える

ボーナス払いを取り入れると、月々の返済額を抑えられるため、一見すると負担が軽く感じられます。
しかし、ボーナスは会社の業績に大きく左右されるため、将来にわたって安定して支給されるとは限りません。

このリスクを回避する策として、ボーナス返済の割合を借入額の20%以内に抑えるのがひとつの目安とされています。
たとえば、4,000万円を借りる場合、年間のボーナス返済は80万円(1回あたり40万円)以内に収めると安心です。

さらに、万が一ボーナスが出なかったときに備えて、返済1回分程度をあらかじめ貯金しておくと、いざというときにも慌てずに対応できます。

繰り上げ返済の計画を立てておく

ローンの返済期間が長いと、定年後まで支払いが続いてしまう可能性もあります。
老後の生活費に加えて住宅ローンの返済が重なると、家計を圧迫し、暮らしが苦しくなるかもしれません。
そうした事態を防ぐためには、繰り上げ返済の計画を立てておくのがおすすめです。

たとえば、4,000万円を35年ローンで借りた場合、毎年50万円ずつ繰り上げ返済すれば、約25年で完済できるという試算があります。
ただし、実際の効果は借入条件や金利によって異なるため、金融機関で具体的なシミュレーションを受けておくと安心です。

「いつ・いくら返せば・何年短縮できるのか」を明確にしておくことで、老後の家計にもゆとりが生まれるでしょう。

団信や金利タイプの違いを理解して選ぶ

住宅ローンを選ぶ際に、「なんとなく勧められたから」「金利が低かったから」といった理由だけで決めてしまうのは非常に危険です。
ご自身のライフプランに合っている商品を選ぶという視点が重要なポイントとなります。

中でも注目したいのが、団体信用生命保険(団信)の内容です。
がんや重大な病気に対応している団信であれば、万が一のときにも住宅ローンが完済扱いとなり、家族の負担を軽減できます。
銀行によっては、こうした保障を無料で付けられるケースもあるため、事前の確認は欠かせません。

また、金利タイプの選び方も重要なポイントです。
住宅ローンには、主に以下の3つの金利タイプがあります。

変動金利:金利は低めだが、将来的に上昇するリスクがある

固定期間選択型:一定期間は固定だが、その後は変動に切り替わる可能性がある

全期間固定金利:契約時の金利が完済まで変わらず、返済計画が立てやすい

それぞれにメリット・デメリットがあるため、金利の動向やご自身の返済スタイルに合わせて選ぶことが重要です。

さらに、同じ借入金額・返済期間でも、金利や手数料、団信の内容は金融機関ごとに大きく異なります。
住宅ローンは必ず複数の銀行を比較し、納得のいくプランを選ぶようにしましょう。

株式会社CFLが提案する「安心できる家づくり」のサポート

株式会社CFLが提案する安心できる家づくりのあるべき姿を表現する家族の笑顔

これまで紹介してきたように、住宅ローン破綻を防ぐには、資金計画に加えて住まいそのものへの工夫も欠かせません。
将来の支出を抑えつつ快適な暮らしを実現するためには、住宅の性能や設計が大きなポイントとなります。

CFLでは、お客様が長く安心して暮らせる住まいを目指し、性能と設計の両面からきめ細やかなサポートをご提供しています。

高断熱・高気密の省エネ住宅で、光熱費を抑える

株式会社CFLが得意とするのは、高断熱・高気密に優れた、省エネ性能の高い住まいです。 住宅全体の断熱性を高め、夏は外の暑さを遮り、冬は室内の暖かさを保てるようになります。

高性能な省エネ住宅では、以下のようなメリットが期待できます。

・エアコンの使用時間が短くなる

・暖房の効きがよくなる

・年間の電気代を大幅に削減できる

さらに、外気温の影響を受けにくくなるため、冬のヒートショックや夏の熱中症といった健康リスクの軽減にもつながります。

【関連記事】
断熱等級7とは?等級4との違いや光熱費の差を比較し快適で省エネな家づくりを徹底解説

太陽光発電や蓄電池のご提案も

株式会社CFLでは、太陽光発電や蓄電池の導入も積極的にご提案しています。
自宅で発電した電気を日常的に活用すれば、毎月の電気代を着実に抑えることが可能です。 さらに、余った電力を蓄電池にためておくと夜間や天候の悪い日でも電力を自家消費でき、電気代の高騰リスクにも強い住まいとなります。

万が一の停電時にも蓄電池に蓄えた電力を使えば、照明や冷蔵庫など必要最低限の家電を稼働できるのも大きなメリットです。
日常の節約と、非常時の安心感の両方を実現するために、太陽光発電と蓄電池は頼れる存在といえるでしょう。

お金に関する不安にも丁寧に対応

住宅ローンの返済が本当に続けられるか心配」「金利の種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない」など、さまざまな不安や疑問を抱えたままでは、安心して家づくりに取り組めません。

株式会社CFLでは、資金計画の面でも安心していただけるよう、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートいたします。
「こんなことを聞いてもいいのかな?」と思うようなことでも、どうぞ遠慮なくご相談ください。

ご家族構成やライフプランをじっくりお伺いしながら、無理のない返済プランを一緒に考えていきます。

長く安心して住める家を、丁寧に

家は、建てた瞬間がゴールではなく、住み始めてからが本当のスタートです。
株式会社CFLでは、「家族構成やライフスタイルが変わっても、長く安心して暮らせる住まい」を何より大切にしています。

家を建てる前の不安や疑問には丁寧に寄り添い、完成後も快適に過ごせるよう、アフターサポートにも力を入れています。
性能や快適性へのこだわりはもちろん、将来を見据えた無理のない資金計画もご提案。
ずっと安心して暮らせる住まいづくりを、心を込めてお手伝いします。

まとめ:住宅ローン破綻を防ぐために、今できることから始めよう

住宅ローンは、多くの方にとって「一生に一度の家づくり」に関わる、重要な資金計画です。

無理なく返済を続けていくためには、家計を見直し、省エネ住宅で光熱費を抑え、ご自身に合ったローンを選ぶなど事前の備えが大切です。

これらの対策を意識するだけでも、「住宅ローンが不安」という気持ちは大きく軽減されるでしょう。

株式会社CFLでは、お客様一人ひとりのライフプランに寄り添い、安心して長く暮らせる住まいづくりを丁寧にサポートしています。

家づくりに関する不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。

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