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住み心地が劇的に変わるおすすめ断熱材_暮らしのイメージ

家づくりコラム

【目的別】あなたが重視するのはどれ?住み心地が劇的に変わる『おすすめ断熱材』TOP3

住み心地が劇的に変わるおすすめ断熱材_暮らしのイメージ

「断熱材なんて、ハウスメーカーが標準仕様にしているもので十分でしょ?」
「断熱性能の『数値』さえ高ければ、どの断熱材を選んでも同じじゃないの?」

注文住宅の間取りやデザインを考えているとき、壁の中に入ってしまう「断熱材」について、ここまで深く考えて選んでいる施主はほとんどいません。
多くの人が、ハウスメーカーから「うちはこの断熱材が標準仕様なので安心してください」と言われるがまま、特に疑問を持たずに家を建ててしまいます。

しかし、ここに家づくりにおける大きな落とし穴が潜んでいます。

断熱材は、ただ家を温めたり涼しくしたりするだけの素材ではありません。
選ぶ素材によって、夏の遮熱性、壁の中の結露のしにくさ、防音性、耐震性、耐久性がまったく異なります。
ハウスメーカー任せにして、自分たちの暮らしの目的に合わない断熱材を選んでしまうと、「夏、2階がサウナのように暑くてエアコンが効かない」「壁の中で結露が発生して、見えないところから柱が腐っていく」「外の騒音が筒抜けで夜眠れない」といった、住んでからでは手遅れになる大後悔を招くことになります。

これからの賢い家づくりでは、単に断熱性能の数値(UA値など)を見るだけでなく、「自分たちが家づくりで何を最も重視するか」という目的から逆算して断熱材を厳選する必要があります。
まずは、今回ご紹介する目的別のおすすめ断熱材3種類の特徴を、一覧表で分かりやすく比較してみましょう。

【一目でわかる】目的別おすすめ断熱材3種の特徴・徹底比較表

断熱材の種類得意なこと副次的なメリット注意点どんな人におすすめ?
ウッドファイバー💮夏の暑さ対策・遮熱(強い日射熱を徹底ブロック)室内を涼しく保ちエアコン効率アップ🔺価格が高め
🔺素材が重く構造補強が必要な場合あり
予算に余裕があり、とにかく夏の涼しさにこだわりたい人
セルロースファイバー💮内部結露の防止(天然木質繊維の調湿作用)隙間のない施工による高い防音効果🔺職人の高い技術力が必要(施工ムラのリスク)家を長持ちさせたい人、外の騒音が気になる人
フェノールフォーム💮50年続く耐久性・長寿命(経年劣化がほぼない)耐火性が高い(有毒ガスが出ない)
軽量で建物に優しい(耐震性向上)
🔺他の一般的な断熱材に比べて初期費用が高め災害に強く、メンテナンスフリーで長く安心して暮らしたい人

本記事では、3,000棟以上の家づくりに携わってきたプロの視点から、これら3つの高性能断熱材のリアルなメリット・デメリット、そして選び方の基準を徹底解説します。
この記事を読めば、あなたの理想の暮らしにぴったりな『本当に正しい断熱材』がすべて分かります。

夏の暑さを徹底的に解決したいなら:ウッドファイバー

ウッドファイバー_イメージ

近年の日本の夏は、命の危険を感じるほどの猛暑が当たり前になっています。
「高気密・高断熱の家にしたはずなのに、夏になると2階の寝室や子供部屋がサウナのように暑い……」と頭を悩ませる施主は後を絶ちません。
このように、とにかく夏の暑さ対策や遮熱性に極限までこだわりたい方に最適なのが、木を原料とした断熱材である『ウッドファイバー』です。

ウッドファイバーが夏の暑さに圧倒的に強い理由

ウッドファイバーの最大の強みは、熱を室内に伝えない遮熱性能の高さにあります。
実際に行われた実験では、ウッドファイバーに対して3時間連続で熱を加え続けても、その裏面の温度がほとんど変わらないという驚異的なデータが出ています。

一般的な安価な断熱材(グラスウールなど)は、熱を一時的に蓄える力が弱いため、日中に太陽光で熱せられた屋根や壁の熱が、数時間で室内に突き抜けてきてしまいます(熱貫流)。
これが、夕方以降に2階が激しく暑くなる原因です。

一方、ウッドファイバーは木特有の高い熱容量(熱をじわじわとしか伝えない性質)を持っているため、日中の強い日射熱を壁の中でがっちりブロックし、室内に届くのを夜まで遅らせることができます。
その結果、エアコンの効きが劇的に良くなり、夏場でも2階までカラッと涼しい快適な環境を作り出すことができるのです。

ウッドファイバーの2つの注意点

夏の救世主となるウッドファイバーですが、採用にあたっては必ず知っておくべき注意点が2つあります。

建築コスト(初期費用)が高め
日本国内ではまだ流通量が少なく、一般的なグラスウールや発泡ウレタンに比べて、材料費および施工費用が高くなります。

素材自体が重いため、建物の補強が必要になる場合がある
ウッドファイバーは木質繊維がギュッと詰まっているため、他の断熱材に比べてかなりの重量があります。
そのため、壁や屋根にたくさん詰め込むと建物全体への重荷となり、耐震性を維持するために構造の補強や柱のサイズアップが必要になるケースがあります。
当然、その分の補強費用も上乗せされます。

予算にしっかりとした余裕があり、コストをかけてでも「とにかく夏の涼しさと、エアコンに頼りすぎない暮らしを実現したい」という性能重視派のための、贅沢で尖った断熱材と言えます。

壁の中の結露を防いで家を長持ちさせたいなら:セルロースファイバー

セルロースファイバー_イメージ

木造住宅の寿命を縮め、家を物理的に崩壊させる最大の天敵が何だかご存知でしょうか。
それは雨漏りではなく、壁の中の結露(内部結露)です。

冬場、室内の暖かい湿気が壁の隙間から入り込み、外の冷気で冷やされることで、壁の内部で水滴が発生します。
この内部結露を放置すると、断熱材が水分を吸ってカビだらけになり、最悪の場合は家を支える大事な柱や土台を腐らせてしまいます。
しかも、壁の中の出来事なので、施主が気づいたときには手遅れになっているケースがほとんどです。

この「結露リスクを徹底的に防ぎ、大切な我が国を50年、60年と長持ちさせたい」と願う方に絶対おすすめなのが、『セルロースファイバー』です。

セルロースファイバーが結露を防げる仕組み

『セルロースファイバー』は、新聞紙などの古紙を主原料とした、天然の木質繊維系断熱材です。

「新聞紙が断熱材になるの?」と不安に思うかもしれませんが、元をたどればこれらはすべて”木”です。
木は、周囲の湿度が高いときには湿気を吸い込み、乾燥しているときには湿気を吐き出すという天然の調湿作用を持っています。
セルロースファイバーを壁の中に敷き詰めることで、断熱材自体が呼吸をし、壁の中の湿度を常に一定にコントロールしてくれます。

そのため、不快な内部結露の発生リスクを大幅に軽減し、木造住宅の天敵であるカビや腐朽菌(ふきゅうきん)から構造体を守り抜くことができるのです。

隠れた最強のメリット:映画館並みの圧倒的な防音効果

セルロースファイバーには、調湿性以外にも施主様が大絶賛する強力な副次メリットがあります。
それが、防音性能の高さです。

セルロースファイバーは、工場でカットされたシートを貼るだけの施工とは異なり、専用の機械を使って、技術力の高い職人が壁の隅々までパンパンに隙間なく粉末状の繊維を吹き込んでいきます。
コンセントボックスの裏や、複雑な配管のまわりなど、どんな小さな隙間も完全に埋めることができるため、家全体の気密性が上がるだけでなく、音を吸収する吸音材としても凄まじい効果を発揮します。

実際にセルロースファイバーを採用した施主からは、「外で大雨が降っていても、家の中にいると全く気づかない」「線路や幹線道路の近くに家を建てたのに、夜は図書館のように静か」という驚きの声が多数寄せられています。

結露のない健康的な家を作りたい方はもちろん、静かな住環境を求める方にもこれ以上ない選択肢です。

50年経っても劣化しない耐久性と耐震性を求めるなら:フェノールフォーム

フェノールフォーム_イメージ

「家を建てた最初の年だけ性能が良くても意味がない。子供の代まで30年、50年とずっと変わらない高性能を維持したい」
「地震大国である日本だからこそ、万が一の大地震でも壊れない、軽くて強い家にしたい」

このように、耐久性と耐震性、そして災害への強さを一切妥協したくない方におすすめなのが、最高峰のボード状断熱材である『フェノールフォーム』です。

50年経っても断熱性能が落ちない圧倒的な長寿命

多くの断熱材(特にウレタンフォームなど)は、素材の内部に含まれているガスが経年とともに抜けていくため、10年、20年と時間が経つにつれて徐々に断熱性能が低下していくという弱点を持っています。

しかし、フェノールフォームは、熱に非常に強いフェノール樹脂という素材で作られており、素材そのものが極めて安定しています。
メーカーによる過酷な加速試験でも、「50年が経過しても、新築時とほぼ変わらない断熱性能をキープし続ける」という圧倒的な耐久性が証明されています。

建てたときの最高レベルの快適性が、メンテナンスフリーで生涯続くというのは、これ以上ない資産価値になります。

地震が起きた時に建物にかかる負担を激減させる

フェノールフォームのもう一つの大きなメリットが、素材自体が圧倒的に軽いという点です。

地震が発生したとき、建物にかかる衝撃は建物の重量が重ければ重いほど大きくなるという物理の法則があります。
ウッドファイバーのように重い断熱材は、遮熱性には優れますが、地震時の建物の揺れを大きくしてしまうという側面があります。

その点、フェノールフォームは極めて軽量なボードであるため、壁や屋根に入れたとしても、建物全体の重量を驚くほど軽く収めることができます。

これにより、地震が起きた際に構造体にかかる負担を最小限に抑えることができ、結果として家全体の耐震性を底上げすることにつながるのです。

さらに、フェノールフォームは樹脂でありながら難燃性が高い(火に強い)という特徴も持っています。
万が一の近隣火災の際にも燃え広がりにくく、命を守る上で最も恐ろしい有毒ガスが発生しないため、防火性の面でも極めて優秀な安心素材です。

まとめ:断熱材は目的からの引き算で選ぶのが正解

高気密高断熱住宅で快適に過ごす女性

ウッドファイバー

セルロースファイバ

フェノールフォーム

今回ご紹介した3つの断熱材は、どれも現代の注文住宅においてトップクラスの性能を誇る素晴らしい素材です。

しかし、繰り返しになりますがすべてにおいて完璧な万能の断熱材は存在しません。
それぞれの素材に、得意分野と明確な注意点があります。
だからこそ、失敗しない断熱材選びの基準は非常にシンプルです。

「夏の酷暑を乗り切り、エアコン代を抑えて涼しく暮らしたい」なら、圧倒的な遮熱性能を持つウッドファイバーを選ぶ。
「見えない結露から家を守って長持ちさせ、静かな環境で暮らしたい」なら、天然の調湿作用と防音性を持つセルロースファイバーを選ぶ。
「50年先まで性能を落とさず、地震や火災に強い安心安全な家にしたい」なら、長寿命で軽量なフェノールフォームを選ぶ。

ハウスメーカーの打ち合わせで「標準仕様はこれです」と言われたら、まずは「それは私たちの叶えたい目的に合っているか?」を一度立ち止まって考えてみてください。
工務店やハウスメーカーによっては、標準以外の断熱材への変更を受け付けてくれるところもたくさんあります。

建てる気候や予算、そして自分たちがマイホームに求める優先順位をしっかりと見極め、35年先も「この断熱材を選んで本当に良かった!」と心から満足できる、快適で健やかなマイホームを完成させましょう!

理想の家づくりを、確かな知識でサポートします

本記事の内容はいかがでしたでしょうか?

家づくりには、今回ご紹介した内容以外にも、土地探しや間取り、資金計画など、数多くの判断ポイントが存在します。

当サイト、およびYouTubeチャンネルでは、約3,000棟の住まいを建ててきた当社の実績と経験に基づき、どこの住宅会社で建てるとしても必ず役立つ「家づくりのノウハウ」を発信しています。

理想の暮らしへの第一歩として、ぜひ他の記事や動画も参考にしてみてください。

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